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2015年1月14日
投稿者 : 
2ndlife
カテゴリー : 
今日の辞典

タロとジロ

南極観測隊といえば、1958年に南極に取り残されたものの翌年1月14日に生存が確認されたタロとジロ、この2匹の犬の話思い浮かべられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この観測隊は文字通り南極でさまざまな観測をするための調査隊で1年に1回交代します。

現在は第55次隊が越冬し、2月に56次隊との引継ぎを行う予定になっています。

南半球はこの時期が夏ですので、南極に近づきやすい時期に交代するのですが、毎年スムーズに行くわけではなく、交代が延期される事も珍しくありません。

1958年も天候不順があり、タロとジロを含めた犬たちが南極へ置き去りにされました。

しかし、当時の隊員達がめんどくさがって犬たちを置き去りにしたわけではありません。

夏とはいえ南極ですから、雪も降りますし吹雪もあります。

天候が悪化すれば雪上機等の燃料消費は激しくなりますので、必要最低限の荷物しか載せられないのです。

せめて助けられる犬だけでも、ということで、当時出産したばかりのシロ子とその子供たちを乗せるために燃料を抜いたのですが、タロとジロを含めた15頭の成犬を全員乗せることは不可能でした。

ちなみに彼ら樺太犬は、大型の犬で、最大体長80cm近く、体重は45kgくらいまで成長します。

重さとしてはちょっと小柄な人間の女性くらいということになります。

隊員+15人乗せるとしたら、燃料がフルに入っていてもかなり厳しいことはなんとなくわかりますよね。

また、鎖に繋いだまま置き去りにしたことで、隊員たちは世間の猛バッシングを受けることになりました。

しかし、これも仕方のない面がありました。

樺太犬は上記の通り大型犬ですから、それ相応の食料を必要としますので、南極にいる他の生き物を狩って生き延びようとすることは容易に予測できます。

南極の自然観測も任務の一つである南極調査隊が、調査対象である南極の生態系を乱すようなことをするわけにはいきません。

ですから、一見非道なように見えても、当時の観測隊員の決断は間違っていなかったのです。

ちなみに、現在はスノーモービルなどがありますし、生態系保護の観点からも南極に動植物を持ち込むことはできませんので、もうこのようなことは起きないようになっています。

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