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瀬戸大橋
瀬戸大橋、よくこれだけの橋を人間は海の上に通したものだと感心してしまいますが、瀬戸大橋には弘法大師にまつわる不思議な言い伝えがあります。
「証城寺の狸囃子」や「分福茶釜」と並んで日本の三大狸話といわれる「伊予の八百八狸の伝説」が残るように、四国は実に狸にまつわる話が多く存在します。
阿波の金長狸や伊予の喜左衛門狸、屋島の太三郎狸に美人の小女郎狸と数えあげればキリがないほどです。
反面、狐の話はほぼ皆無で、それにはこんな言い伝えが残されているのです。
昔、弘法大師が四国で修行なさっていた時の話です。
ある日、伊予の国主・河野家の奥方が急に2人になってしまいました。
どちらが本物の奥方か、誰も見分けがつかずに困っていたところに弘法大師が本物の奥方を見分けて下さいました。
偽物の奥方の正体は、古狐で、その古狐が殺されようとした時に、大小3千の狐があらわれて命乞いをしたと云います。
狐の狡賢さに腹を立てた弘法大師は、古狐の命を助ける代わりに四国から狐を追放することにしました。
その代わりに、頭はあまり良くないけれど愛嬌があって正直な狸を可愛がったそうです。
しかし、この話の元ネタである「俚諺集」によると、夫人に化けた狐を追放したのは1334年頃に伊予の国主を務めていた河野直通だそうです。
弘法大師は平安初期の人物で時代が合わないですが、四国は弘法大師信仰の強い土地なので、すぐに弘法大師絡みの話になってしまうようです。
しかし、弘法大師が狐を追放した話には続きがあるのです。
去ってゆく狐たちに、弘法大師はひとつの約束をしました。
「本州と四国の間に鉄の橋が架かったなら、その時は帰ってきても良い」。
本州と四国を行き来する手段が、瀬戸内海を航行する船しかなかった時代に不思議な話ですね。
その時代に鉄の橋という、桁外れの想像がどうして出来たのでしょう。
四国と本州を結ぶ瀬戸大橋ができたのが1988年4月10日のこと。
もしかしたら、少しずつ狐も四国へ戻ってきているのかもしれませんね。
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