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2017年3月11日
投稿者 : 
2ndlife
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今日の辞典

聖火

ご存知の方も多いと思いますが、2020年の東京オリンピックに向けて、国立競技場が新築されます。

しかし、防火上の理由で聖火が競技場内に設置できないといわれています。

これについては、今後対応がなされることでしょうが、前回の東京五輪の聖火は美術鋳物師である鈴木萬之助さんが制作したものでした。

昭和32年、68歳の萬之助さんは「生涯最後の仕事」として、長男幸一さん・三男文吾さんとともに聖火台鋳造工事を開始します。

寄る年波と持病の喘息に苦しみながらも、萬之助さんは誇りをかけて鋳造に取り組み、翌年2月14日に鋳型が完成しました。

しかし翌日、摂氏1400度の溶けた鋳鉄を鋳型に流し込む湯つぎ作業で鋳型が大破してしまい、全精力を傾けた2か月間の作業が無となってしまったのです。

長い職人生活で培われた自信は泡と消え、そのからだにもう余力はなく、萬之助さんはその夜から床に伏し、8日後に帰らぬ人となりました。

非業の死をよそに、聖火台の製造期限は1か月後に迫っていました。

父の無念を晴らすべく、失敗の翌日から長男・三男に次男常雄さんを加えた3人の息子とその家族が総出で突貫工事にあたり、聖火台は納期直前にみごと完成します。

そして昭和33年5月24日、アジア大会の開会式で聖火台に灯がともり、6年後の東京オリンピックが実現しました。

聖火台は以後、毎年10月10日前後に三男文吾さんの手で丹念に磨かれ続け、平成20年に文吾さんが他界された後も、弟や息子たちに引き継がれていきました。

鈴木家の魂が宿る聖火台は、誕生から約半世紀の間、国立競技場の高みから数々の名勝負を見守り続けてきましたが、2020年の東京オリンピック開催に合わせた新国立競技場建設に伴い、平成26年5月をもって一旦の役目を終えています。

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